研究概要 |
密度汎関数法の一般化密度勾配近似(GGA)とフルポテンシャル(FP)KKR-Green関数法に基づく(GGA-FPKKR法の)第一原理電子構造計算プログラムで格子歪効果までも取り入れた計算を行い, 代表的な実用金属材料中の添加元素や不純物元素を母体金属に対する不純物原子として扱い, 不純物原子-母体原子, 不純物原子-不純物原子間の相互作用エネルギーを算出してまとめ, データベースを構築して公開するとともに, 相互作用のメカニズムを解明することである。 本年度は鉄中の不純物原子間相互作用エネルギーについて、Fe中のPACプローブであるS nと不純物元素X(X=Co, Ni , Zn , Ga , Ge , Pd , Rhなど) によるSn-X相互作用エネルギーについて、Sn-XとそのまわりのFe原子の格子歪について詳細に調べ、あわせて、不純物が入ることにより生じる全体的な体積膨張効果について調べた。特に、1不純物の体積膨張の実験結果、格子定数測定実験の結果はKanzaki模型の表式を用いた計算で、ほぼ再現できることを示した。 これらのことについて、日本金属学学会にて発表を行ったとともに論文発表の準備を進めているところである。
|