ガーネット型透明セラミックシンチレーターを遠赤外領域の電磁波加熱によって作製した。異なる作製履歴を持つY3Al5O12(YAG)の微粉末をペレット化し,これを出発試料とした。出発試料には空気中で28GHzのミリ波電磁波を照射した。試料の表面温度は30分間で約1600oCに達した。焼結されたYAGセラミックスの密度はYAG結晶の理論密度と比較して約95%に達していた。また,焼結されたYAGセラミックスには空孔は極めて少ないことが判明した。これらのことは,ミリ波を用いた電磁波加熱が緻密化に有効であることを示す。焼結されたYAGは透光性を有していたが,透明には程遠いものであった。
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