研究課題
基盤研究(C)
酸化チタンの光触媒活性は通常、バンド理論で説明される。しかし、光触媒表面の酸素原子などが関与する場合、光触媒の表面状態も重要である。本研究ではルチル型酸化チタン単結晶の表面状態(表面酸素欠陥など)とその光触媒活性の関係について知るため、(1)研磨したままの表面の光触媒活性の面方位依存性、(2)研磨面への各種処理が光触媒活性や濡れ性に及ぼす影響、(3)酸化チタン(001)面の表面構造解析などを行った。その結果、ルチル型酸化チタンでは(001)面が一番高活性であること、加熱処理などで活性が低下すること、これを活性状態へ戻すにはある特定方位に多重溝を導入する必要があることなどを見出した。
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