ピレンを原料とした低重合度熱硬化性樹脂をポリエチレングリコールと酸触媒の存在下で加熱撹拌すると、表面から内部に向かって開孔が存在し、メソ孔からミクロ孔までの細孔を有し粒径が1~2μm程度の多孔質樹脂小球体が得られることを見出した。これを1000℃~2500℃で加熱処理して開孔と細孔、結晶構造の異なる炭素小球体を調製した後コイン型セルを作製して二次電池としての電気化学特性を評価した。 その結果、100~2000 mA/gの電流密度で測定した比容量は、黒鉛では10%にまで急速に減少したのに対して、本試料47%までの低下にとどまり急速充電が可能であることと、高容量化が可能であるとの成果を得た。
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