本プロジェクトでは、固体照明用窒化物の熱劣化とそのメカニズムに関する研究を行った。窒化物蛍光体の熱安定性がホストの結晶構造、バンドギャップや表面状態と強く関連していることが分かってきており、表面コーティング、酸化処理、及びバンドギャップエンジニアリングなど手法を活用することに窒化物蛍光体の温度特性が大幅に改善したことが明らかになった。本研究には大気中高温でエージング試験を行って熱劣化メカニズムを検討してきており、発光イオンと母体結晶両方の酸化に起因したことを確認した。従って、蛍光体の酸化を抑えるため材料組成の制御や表面修飾が必要と思われる。
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