研究課題/領域番号 |
23560816
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研究機関 | (財)ファインセラミックスセンター |
研究代表者 |
幾原 裕美 (財)ファインセラミックスセンター, その他部局等, 主任研究員 (80450849)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 微細構造 / ナノ構造 / ナノ粒子 / 前駆体 / 電子顕微鏡 |
研究概要 |
本研究では、化学的溶液法を用いて、複合化ナノ空間セラミックスの合成および解析手法の確立を目的とした。平成23年度は、(1)ミクロポーラス材料に、金属酸化物ナノ粒子が高密度に分散した複合化ナノ空間セラミックス材料、(2)ナノ粒子分散複合微粒子の作製を進め、これらの生成挙動解析および微細構造解析を進めた。(1)においては、金属(M)ナノ粒子分散シリカの生成挙動について詳細な解析を行った。化学溶液法で合成した前駆体粉末について、各温度における分子構造、熱分解挙動、化学結合について解析した。また、合成試料の透過電子顕微鏡、走査透過型電子顕微鏡による微細構造解析を行い、複合化組織の解析手法についても検討を行った。また、金属粒子分散シリカを用いて作製したカーボンマイクロコイルの構造解析を進める上で必要となる透過型電子顕微鏡による観察手法の確立を進めた。(2)においては、化学溶液法で作製したIn2O3ナノ粒子膜表面に数nmのAu、Pd、Ptナノ結晶を製膜した試料を、走査透過型電子顕微鏡により微細組織を観察した。In2O3ナノ粒子膜に分散したAuナノ粒子では安定面である (111)のファセット構造が観察できた。また、各種ガスセンサー特性を評価した結果、水素には、Pd添加系、COには、Pt系、H2Sには、Au系を添加した試料がそれぞれ特性が向上した。以上のように、化学合成法を駆使することにより、複合化微細組織制御を行うことで、特徴的な構造と機能発現の相関性の構築が期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
微構造制御複合化セラミックス材料の作製法、構造解析法について、初年度の研究目的をおおむね達成している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通りに研究を推進する。合成した試料について、微構造解析等の構造解析を遂行すると共に、特徴的な構造と機能特性との相関性についても検討を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画通りに研究費を使用する予定である。23年度導入計画を進めていた装置については、24年度に導入予定である。
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