研究課題
前駆体溶液によるその場形成法を用いてミクロポーラスシリカと金属酸化物微粒子の複合体の合成手法を検討した。出発前駆体、溶媒、反応温度を精密に制御して調製し得られた前駆体の熱分解挙動を、分子構造変化を解析した。この結果に基いて焼成して得られた複合化ナノ空間セラミックス試料について、結晶構造解析、微細構造解析、二酸化炭素の吸着特性評価を行い、可逆吸着サイトの特定化について考察した。また、シリカにナノ金属微粒子を析出した材料系における走査透過電子顕微鏡解析手法を確立した。複合化ナノ空間セラミックスとして合成に成功したニッケル粒子分散シリカを用いてカーボンマイクロコイルの作製を試み、微細構造解析を行った。さらに、ニッケル微粒子を触媒粒子としてCVD法で作製したカーボンマイクロコイルについて透過型電子顕微鏡で微細構造解析を行い、カーボンマイクロコイルの形成メカニズムについて検討した。CMC繊維先端は、成長先端であり、触媒は、CMCの成長面に対して3回対称の構造を有するNi3Cであり、さらに、CMC断面組織についても3回対称のドメインを有していることから、Ni3C 触媒がCMCの優先方位成長に大きく関わっていることが判明した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
Advanced Microscopy and Theoretical Calculations Letters
巻: 4 ページ: 238-239
New Journal of Chemistry
巻: 38 ページ: 1144-1149
10.1039/c3nj01433a