Fe-Si双結晶に対して透過電子顕微鏡その場圧縮変形を行った結果、粒内をすべり運動する転位が、粒界で堆積することなく隣接粒に伝播する様子が観察された。粒界において何らかの転位反応が起こっていることが示唆された。また、刃状転位とらせん転位がそれぞれ支配的に運度する挙動を明確に区別することに成功し、易動度に対応してらせん転位支配の場合に変形応力が高くなることを定量的に明確にした。降伏点が明確に発現し、その後、流動応力が低下する挙動に対しては、降伏後は転位密度が顕著に上昇した。これらの定量的な関係は、Johnston Gilmanモデルで定式化される挙動に良く合うことを明らかにした。
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