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2011 年度 実施状況報告書

人にやさしいガイドワイヤ、ステント、インプラント用ねじの量産化技術

研究課題

研究課題/領域番号 23560879
研究機関東海大学

研究代表者

吉田 一也  東海大学, 工学部, 教授 (80147123)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードガイドワイヤ / ステント / インプラント / ねじ / 生体適合性 / 塑性加工 / 純チタン
研究概要

(1)医療用極細ガイドワイヤの開発、純チタン及び機能性があるNi-Ti形状記憶合金線や金線を用いて検討した。通常のダイヤモンドダイスを利用し、50ミクロン程度のマイクロガイドワイヤの製造をめざした。マイクロ化に対して最適なダイス形状、リダクション(断面減少率)および潤滑剤などの加工条件を検討した。特に細線になれば加工中の断線防止と良好な線くせ(直進性)向上のための加工法について検討した。(2)新しい加工法(液体マンドレル引き)によるステントの製造、管の引抜き法には空引き、プラグ引き、マンドレル引き、浮きプラグ引きなどがあるが各方法とも短所長所を持っている。医療用細管の仕様・品質にはきわめて高い要求や材料が難加工材料であるため、通常のプラグ引きができないことや、薄肉極細管の要求から、新しい加工法である液体マンドレル引き(特許成立 特願2006-002806)を提案し、実験した。(3)安価でアレルギーを考慮した歯科用インプラント用ねじの開発、 非アレルギ性として知られている純チタンを中心にインプラント用ねじを塑性加工(転造と圧造)で作成し、生体適合性と安価を満足させるねじ製造に挑戦した。試作するねじサイズは標準のM2であり、高強度を保持するため引抜きで加工硬化させた素線を数種類準備し、その後安価な加工法である圧造と転造加工プロセスによりねじを作成した。当初の目的である塑性加工でインプラント用ねじは製造することができることを明らかにした。また、できたねじの金属組織、衝撃および静的な機械的性質を調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一部の材料入手がむつかしいこともあったが、当初の計画通り研究は進捗している。研究成果もすでに現れ、専門学会で発表した。

今後の研究の推進方策

医療用ガイドワイヤ、ステントおよびインプラント用ねじなど3つの医療機器の開発研究を行い、実用化へ問題点を克服することとより細径化と機能性の向上を目指し、研究を推進する。

次年度の研究費の使用計画

当初の計画通り、実験を遂行するための材料、塑性加工の工具、研究成果発表のための旅費等にする。設備備品の購入はしない予定であるが、既存の設備で十分研究が遂行できると判断している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prevention of Wire Breaks in Gold Fine Wire Drawing and Improvement in Wire Straightening2011

    • 著者名/発表者名
      K.Yoshida、T.Yamashita、A.Tanaka
    • 雑誌名

      Steel Research International

      巻: 1 ページ: 297-301

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cold Drawing of Magnesium Alloy Tubes For Medical2011

    • 著者名/発表者名
      K.Yoshida, A.Koiwa
    • 雑誌名

      J. of Solid Mechanics and Materials Engineering

      巻: 5-12 ページ: 1071-1078

    • 査読あり
  • [学会発表] 純チタンの伸線性向上と歯科用生体適合インプラントねじの製造2011

    • 著者名/発表者名
      吉田一也、田島唯志、斉木美男、栗原大介、長田知子、大久保力廣
    • 学会等名
      日本塑性加工学会春季講演会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011年5月29日

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公開日: 2013-07-10  

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