医療費が膨大化している日本では、塑性加工技術を活用し、より高度で安価な先進医療機器の開発が望まれている。本研究では、生体適合性、手術後の治癒短縮や痛み和らげなどを考慮した医科歯科用精密機器である①極細径ガイドワイヤ、②血管狭窄防止用ステントおよび③アレルギを考慮したインプラント用ねじの製造技術について検討する。生体適合性と機能性を持つ材料の純チタン、チタン合金、形状記憶合金、マグネシウム合金などの線材を用い、引抜きや転造などの塑性加工により製品のマイクロ化と人に優しい機能を持つ製品造りを検討した。塑性加工の特徴を生かし、安価な製品造りの条件を明らかにし、製品の量産化技術を検討した。
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