亀裂が表面や内包された半無限導体に、電位差法をその表面に適用した場合の表面電位を表現する陽的な解を構成し、その数値計算を行った。空間2次元ではあるが、漏洩磁束法など磁気計測探傷法での利用が期待される。亀裂両端でノイマン値、ディリクレ値のそれぞれに差を有するLaplace方程式の可解性を示した。小型半導体3軸磁気センサを用いて3方向の磁場強度を計測できるプローブを専用アンプ回路と共に設計して製作した。このプローブによって表面亀裂を有する磁性金属平板の表面の漏洩磁束を計測したところ、3軸それぞれに今後の逆解析の基礎的知見となりうる興味深い計測値が計測された。
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