我々は、メカノケミカル効果発現が大きいコンバージミルを開発した。1Lバッチ式および6L半連続式コンバージミルを使用し、木質原料のコンバージミル粉砕と酵素糖化特性について検討し、バイオエタノール製造のための高効率粉砕を目指した。その結果以下のような結論を得た。(1)6L半連続コンバージミル粉砕において、ハンマーミルとコンバージミルを組み合わせた多段前処理粉砕(乾式複合メカノケミカル粉砕)が効果的であった。(2)ハンマーミル後、コンバージミル10分間粉砕で高い糖化特性を示し、粉砕所要エネルギーが最小となった。粉末処理量12kg/day、エタノール製造単価(粉砕工程)約100円/Lを達成できた。
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