本研究課題では、種々の官能基配列パターンを有するペプチド単分子膜を調製し、析出したリン酸カルシウムのモルフォロジーや結晶相、また膜表面に対する結晶の向きとペプチド表面の官能基パターンとの相関性を調査した。具体的には、カルボキシル基、アミノ基そして鉱化不活性な疎水基の3 種類の官能基を組み合わせてペプチド界面パターンを作成した。(COOH)8 膜上では、アモルファスリン酸カルシウムナノファイバーの形成が確認された。一方で、(COOH-NH3)4 及び(COOH-C2H6)4膜上では結晶性のナノファイバーが確認され、界面パターンの影響が示唆された。
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