本研究では、現時点ではメタン発酵法しか有効な処理方法のない酒類発酵粕(酵母等のタンパク質を主成分とするバイオマス)を、懸濁状態のままで前処理することなく、固体触媒存在下で亜・超臨界水反応させてエネルギー資源化する、安価で低エネルギーな処理プロセスを開発することを目的とした。 その結果、本反応に有望な触媒系を見出し、その寿命特性から流通式超臨界水反応装置の最適操作条件を探索して、とくに触媒寿命の観点から本反応系のプロセスパラメーターを明らかにし、その最適値を特定した。 以上の結果をいくつかの国際会議において報告し、また国際的な学術誌に2報の論文として発表し、国内特許1件を取得した。
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