我々は、(i)アミロイドβ(Aβ)は、その種類や膜組成に依存し相互作用することを示してきた。その結果、膜の変形、崩壊、粘度変化を引き起こす。これは、毒性メカニズム解明に貢献すると思われる。(ii)酸化コレステロールの影響で膜流動性が温度上昇により上昇した。細胞を用いても同様の結果を得た。この結果は、Aβ誘導毒性におけるコレステロールの影響を明確にする為有用だった。(iii)酸化した膜が抗体との結合を強めた。(iv)神経保護剤は、構造依存的に膜と相互作用する。官能基レベルで化合物の重要性を解明することは生理活性薬剤候補のデザインへとつながる。我々は、Aβ検出のため免疫チップを発展させた。
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