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2011 年度 実施状況報告書

海洋性油糧微生物ラビリンチュラ類における遺伝子転移機構の解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 23560945
研究機関広島大学

研究代表者

秋 庸裕  広島大学, 先端物質科学研究科, 准教授 (80284165)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードラビリンチュラ類 / オーランチオキトリウム属 / ドコサヘキサエン酸 / アスタキサンチン
研究概要

ドコサヘキサエン酸やアスタキサンチンなどの有用機能性脂質を生産する海洋性微生物ラビリンチュラ類における遺伝子転移による生物機能獲得機構の解明ならびにその応用技術の確立を目的とし、これを通じて高機能性食用油脂、油脂改質剤、バイオ燃料用素材など、各種高付加価値油脂をはじめとする一次化成品の効率的生産システムの構築をめざしている。このために、まず、抗生物質zeocinに感受性を示すラビリンチュラ類オーランチオキトリウム属CB15-5株(kanamycin感受性)と,同株から単離した構成発現型プロモーターの制御下にzeocin耐性を与える放線菌由来bleomycin耐性遺伝子を置いたプラスミドをもつ大腸菌(kanamycin感受性)からなる遺伝子転移系を構築した。また、後者については、大腸菌にもたせるbleomycin耐性遺伝子の周辺領域の塩基配列によるバイアスの影響を調べるため、異なるベクターを構築した。これらを用いて、培地組成、培養温度、初期細胞数について検討した。一方、アスタキサンチン生合成遺伝子を同定するためのゲノム解析の準備に取りかかった。ゲノムサイズは約10 Mbpであり、次世代シークエンサーによる解析に向けたサンプル調製を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海洋性微生物ラビリンチュラ類における遺伝子転移による生物機能獲得機構の解明をめざして、所定のプラスミドを構築し、系の確立をほぼ完了した。また、アスタキサンチン生合成遺伝子の同定のためのゲノム電気泳動解析を行った。しかし、当初予定した転移遺伝子の同定には至っていないため、一部遅延が生じている状況である。

今後の研究の推進方策

昨年度実施予定の実験はほぼ順調に進んだが、転移遺伝子の同定に関しては、できる限り早急に完遂する。さらに、本年度に計画している遺伝子受容頻度解析による属種間比較と、制限修飾系の解析を鋭意進める。また、当初予定していなかったが、ゲノム解析を独自に進めるべく準備を完了させており、解析機器が利用可能となり次第、実施する予定である。なお、ラビリンチュラ類のゲノム情報は未だ他者によって開示されていない。

次年度の研究費の使用計画

当初予定通り、全て物品費に充てる。主に、遺伝子工学用試薬、微生物培養試薬、およびそれらに必要な消耗機器類の購入を予定している。

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公開日: 2013-07-10  

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