研究課題
本研究は、ドコサヘキサエン酸やアスタキサンチンなどの機能性脂質を生産する海洋性微生物ラビリンチュラ類における有用機能獲得機構の解明ならびにその応用技術の確立を目的とした。本年度はカロテノイド生合成系について検討し、特に新規に見いだしたカロテノイド合成酵素の構造機能について考察した。本酵素は、他の生物においては独立して存在する3種の酵素の融合タンパクであり、生合成経路上で連続する3つの酵素反応を1酵素分子で触媒する。同酵素の酵素学的諸性質や構造機能相関を解析するため、同種あるいは異種宿主において発現生産系を構築し、発現精製効率を比較している。一方、同酵素の遺伝子発現量は同経路上の他の酵素と比較して格段に低レベルであり、律速酵素であると考えられるが、栄養飢餓状態で発現亢進することから、そのストレス応答に関わる分子機構についても鋭意解析しているところである。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件)
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