標準抗酸化性物質と食品成分の抗酸化性を培養細胞を用いて評価した。まず、Wolfe & Liuによって提案された培養・分析条件を本研究の分析対象に合うように修正した。修正した方法を使ってフェルラ酸、アスコルビン酸などの抗酸化性を測定し、その有効性を確かめた。次に、野菜の抗酸化性を評価した。ハクサイ、ダイコン、ホウレンソウ、タマネギの相対濃度0.001における蛍光抑制率はそれぞれ56%、52%、32%および26%であった。市販野菜ジュースの6銘柄が示す抗酸化性についてもこの方法で評価した。3銘柄が相対濃度0.1において非常に高い蛍光抑制率(70%以上)を示した。
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