研究課題/領域番号 |
23560972
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石田 廣史 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (60031473)
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研究分担者 |
出口 一郎 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (00029323)
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キーワード | 音響トモグラフィー / 離岸流 / 計測装置 / 開発研究 |
研究概要 |
離岸流計測装置のシステム全体の作動状況を見直して改善し、観測システムを構築、開発した。本計測システムの設計とシステム構築上の問題を洗い出し、より効果的な観測システムの構築と設計に関する問題を解明し、改善策を検討した。そして、改善した本離岸流計測装置・観測システムを用いた実海域実験を、昨年度と同様の鳥取県富浦海岸にて9月上旬に約1週間実施した。浦富海岸での実海域実験の観測データに基づいて、出力並びに受信信号のデータ解析を行い、信号処理上の問題を解明し、また、音響トモグラフィーの解析手法上の改善について検討を行い、本観測システムの信号処理と解析手法の改善とより完成度の高い、実海域観測に十分に対応できる観測システムの構築を目指した研究を継続した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画どおり、離岸流計測装置と観測システム全体を開発し、また、信号処理と音響トモグラフィーの解析手法においても、本観測システムの開発に必要な開発と改善を行った。そして、これまでの実海域における観測データと観測実施上の問題に基づいて、本観測システム全体ついて問題点を解明し、本観測システム全体の改善に向けた研究を継続し、本観測システムの完成を目指す事が出来た。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は本研究の最終年度となり、離岸流計測装置の完成と本観測システム全体の完成を目指した、信号処理並びに音響トモグラフィーの解析手法の最終的な改善を行い、本観測システム全体の完成を目指す。 最終年度でも実海域での観測を行う計画であり、これまでの観測データと観測実施上の問題点に基づいた改善を継続し、最終的な本計測装置と観測システム全体の完成を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究の最終年度では、離岸流計測装置・システムの改良を完成させ、また、音響トモグラフィー解析手法の改善を完成させる。 そのため、①研究打ち合わせ旅費、②鳥取県岩美郡浦富海岸で離岸流観測を実施するための旅費と観測補助謝金、③観測実施と観測システム関係の消耗品購費、④観測システムの輸送費、⑤研究発表のために旅費、そして⑥報告書作成費として研究費を使用する。
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