研究課題/領域番号 |
23560980
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研究機関 | 独立行政法人海上技術安全研究所 |
研究代表者 |
小林 充 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (10373416)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 航海支援システム / ウェザールーティング / 実海域推進性能 |
研究概要 |
ウェザールーティング(WR)による推奨航路の作成と船速計画の策定のための船舶実海域運航性能推定手法を提案する。特に、現状の推定手法で必要とする船載の測定機器類や船体形状データが欠けた船舶の場合の推定手法を提案する。航海燃料消費量削減や到着時刻精度という効果に対する費用対効果の観点から検証を行い、船舶のそれぞれの事情に応じた運航性能推定技術を確立する。これまでにWR適用を検討した船舶のうち、船体形状データの入手できなかった船舶はなかったが、今後対象船舶が拡大しWRサービスがコモディティ化するに従い、船体形状不明のまま合理的な精度をもった風波抵抗推定を行うことが必要になると考えられるので、代替手法を検討し、文献を調査している。来年度も引き続き調査検討する。軸馬力計のない船舶は多く、燃料消費量またはプロペラ回転数等による代替的な計測手法が必要である。軸馬力計を有する実験対象船舶について燃料消費量との相関を取ったところほとんど問題はないことがわかった。一方、回転数・翼角からの推定はあまり良好ではなく、詳細な検討が必要である。また、対水船速計に計測誤差があり、その誤差は波高、もしくは船体動揺に相関し、一定以上の波高域では誤差が急激に大きくなる傾向があることがあることが観察された。対水船速は推進性能推定の重要な要素であるため、対策を要する。仮にV=Vm/(a+bH)(Hは推定波高、a,bは定数、Vは対水船速補正値、Vmは対水船速計測値)の形で補正したところ、推進馬力推定精度が向上した。その他、評価のための航海シミュレータの作成に着手した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の年度実施計画を十分に実施している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き手法を検討し、実船に適用して運航性能推定を行う。航海シミュレータに適用し、燃料消費削減効果の観点から性能推定の精度を検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度実施計画どおり。運航性能推定と航海シミュレータ作成にあてる。
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