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2013 年度 実績報告書

廃自動車シュレッダーダスト油化残差からの貴金属・レアメタルの分離回収

研究課題

研究課題/領域番号 23560988
研究機関東北公益文科大学

研究代表者

古山 隆  東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90284546)

キーワードASR / 油化 / ウレタン / ポリプロピレン / ABS樹脂 / エンジンオイル / 貴金属 / レアメタル
研究概要

【最終年度に実施した研究の成果】
油化実験を行う前に、ASRの可燃分の分析を行った。なお、ASRは九州メタル産業㈱の廃自動車処理工程で排出されるジグザグ空気選別機浮上産物(以後、軽質ASRと称す)およびジグザグ空気選別機沈下産物(以後、重質ASRと称す)を対象とした。軽質ASRは+20mm産物と-1mm産物を、重質ASRについては-15+6mm産物、-6+2mm産物および-2mm産物を調整した。分析の結果、軽質ASR+20mm産物と-1mm産物の可燃分はそれぞれ52.2%と29.3%であった。重質ASR-15+6mm産物、-6+2mm産物および-2mm産物の可燃分はそれぞれ22.1%、11.1%、4.5%であった。これ等の結果から、可燃分が多い軽質ASRを油化実験の試料にすることにした。
軽質ASRに含まれるプラスチックは主にウレタン、ポリプロピレン、ABS樹脂などの軽質プラスチックである。そこで、これらのプラスチックに対して有機溶媒を用いた油化実験を行った。実験装置には耐圧硝子工業㈱社製のポータブルリアクターTPR-1(容器サイズ:120cm3)を用いた。実験は有機溶剤(エンジンオイル)49.75 gとプラスチック試料(市販のウレタン、ポリプロピレン、ABS樹脂)0.25gを混合し、撹拌羽根の回転数を600rpmに設定してバッチ式で行った。その結果、ウレタンとポリプロピレンはエンジンオイルの中で250℃で10分間加熱すると全て溶解することが分かった。なお、ABS樹脂は300℃で10分間加熱してもほとんど溶解しなかった。これらの結果から、軽質ASR中のウレタンやポリプロピレンに対しては有機溶剤によって油化が行え、また、含まれている貴金属やレアメタルの重量割合を相対的に増加させられることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] ASR処理の現状と課題

    • 著者名/発表者名
      古山 隆
    • 学会等名
      自動車技術会春季大会フォーラム
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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