研究課題/領域番号 |
23560990
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊藤 真由美 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10339690)
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研究分担者 |
廣吉 直樹 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50250486)
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キーワード | 再資源化 / ジグ / プラスチック / 相互選別 |
研究概要 |
本年度は,(1)ジグ層内での粒子への気泡付着制御,及び(2)ハイブリッドジグに適した濡れ性の程度を評価するための,新たな装置の開発について検討した。(2)は,昨年度検討項目の発展版であり,実験の都合上,(2)を先に検討した。濡れ性を利用する粒子の選別法には,浮選法があり,その際の浮遊性の定性的評価のために,ハリモンドチューブが使われるが,浮選ではひとつの気泡とひとつの粒子の動的な接触問題で扱えるのに対し,ハイブリッドジグでは,粒子層中を下から上に通過する気泡との接触であるため,専用の濡れ性評価法が必要になる。昨年度の試作機の精度向上の改良を施し,プラスチック層の下部から導入・付着した気泡体積の測定装置を開発するとともに,そこに脈動を与える機構を持たせる改良をし,付着および脈動時の気泡離脱も評価できる装置を開発した。本装置およびハイスピードカメラを用いることで,ジグ内での粒子と気泡の付着挙動の測定が可能になった。(2)の知見をもとに,(1)について検討した。ハイスピードカメラによる気泡径の測定を,表面張力の異なる溶液中で行い,そこに添加した粒子への気泡付着量と,付着特性の関係を考察することにより,みかけ比重の低減に有効である気泡特性を明らかにした。以上のように,計画通り,研究が進捗しており,来年度のハイブリッドジグ連続化にむけた基礎検討により,処理条件の最適化に向けたデータを取得できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,(1)ジグ層内での粒子への気泡付着制御と,(2)ハイブリッドジグに適した濡れ性の程度を評価するための新たな装置の開発について検討した。計画通り,研究が進捗しており,来年度のハイブリッドジグ連続化にむけた基礎検討により,処理条件の最適化に向けたデータを取得できている。
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今後の研究の推進方策 |
計画通りに進捗しており,来年度はハイブリッドジグの連続化を確立する。今年度までに取得した基礎データから最適処理条件を決める。
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次年度の研究費の使用計画 |
H25年度は最終年度であり,ハイブリッドジグの連続化に必要な,試料回収機構の作成に関する消耗品を中心に使用する予定である。 H24年度の未使用額の発生理由は,実験は順調に進んだが予想以上に消耗品の使用が少なかったためである。これについては,H25年度前半で使用予定である。
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