我が国は少ないエネルギーで資源を最大限に活用する循環型社会へと移行しており,廃製品から効率よく有価物を取り出す技術の開発は重要である。我々はこれまでに石炭処理で広く使われている比重選別機(TACUBジグ)をプラスチックのような比較的低比重の粒子選別用に改良し,さらに似た様な比重の粒子も分けられる装置としてハイブリッドジグを開発した。この装置では送気により粒子に気泡を付着させてみかけ比重差を作り出し,選別を行う。そのためには高度な気泡付着の制御が必要であり,粒子側の濡れ性の制御および,気泡径の高度な制御について研究した。また,浮遊している粒子の回収システムの開発も行った。
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