京大原子炉KURを用いてNp-237試料を中性子照射し、放射化法により中性子捕獲断面積を測定した。Np-237の0.489-eV共鳴に注意してGd箔を用いて、Cut-off energyを0.13eVに設定した。Pa-233およびNp-238からのγ線を計測して、Np-237試料の量とNp-238の生成量を求めた。Au/Al、Co/Al合金線を用いて照射位置における中性子束をモニタした。Np-238の中性子捕獲によるNp-238の生成量、および中性子束情報から、熱中性子捕獲断面積を求めた。得られた熱中性子捕獲断面積として、198±10(b)を求め、評価値より10%ほど大きいことが分かった。
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