石炭ガス化ガス中の有害微量成分分析を目的として,ガス中に浮遊する微粒子中に含まれる微量元素に関する簡便かつ迅速な分析手法の確立を目指した.まず,二本のレーザーを用いる一枚レンズ光軸微小角傾斜型のダブルパルスLIBSを組み上げ,これをガス中微量元素の分析に適用したが,期待するほどのシグナル増幅効果は得られなかった.一方,赤外線イメージ炉による急速昇温が可能な実験炉を用意して,実際に石炭燃焼およびガス化実験を行い,その高温ガス中のAs等をLIBSによって測定した.その結果,AsとSbについて,そのLIBSシグナルを確認することが出来た. Sbについては検量線法にもとづく濃度測定に成功した.
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