研究課題
基盤研究(C)
富山県の立山・浄土平(標高2839m)でハイマツ植生の水・物質動態を測定した.林内雨・林外雨量の現地測定および,林外雨と樹冠通過雨の化学分析の結果から,ハイマツ植生は降雨に関わらず高い頻度で発生する霧を植生表面から効率的に内部に取り込んでいることが明らかになった。同時に,ハイマツは針葉表面に付着した無機窒素成分の70%を吸収していることが示唆された。一方,多量の陽イオンが針葉表面から溶脱しており,特にカリウム溶脱量は,針葉の濡れ時間と硫酸イオン供給に比例していた。ストロンチウム同位体の分析結果は,立山の森林植生では土壌よりも大気からの物質沈着が重要であり,特に黄砂の影響が大きい可能性を示した。
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