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2013 年度 実績報告書

キメラセンサーを用いたヒスチジンキナーゼの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23570046
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 石根  筑波大学, 生命環境系, 教授 (10290909)

キーワード二成分制御系 / シアノバクテリア / シグナル伝達系
研究概要

生物は環境の変化を検知し、その環境に合わせて自身の代謝を調節する。バクテリア・カビ・植物においては、ヒスチジンキナーゼと呼ばれるセンサーキナーゼにより、細胞内外の環境の変化を検知する仕組みがある。ヒスチジンキナーゼの遺伝子破壊・過剰発現により、どの様に刺激でどういった遺伝子群が制御を受けるかについての情報は、かなり蓄積してきたが。センサー分子がどの様な分子機構で環境の変化を検知するかについては、これまで十分理解されているとは言えない。そこで、本研究ではこれまでに詳細に機能を解析したリン酸欠乏に応答するセンサーSphSのキナーゼドメインに、機能未同定のヒスチジンキナーゼのシグナル検知ドメインを融合したキメラ型のセンサーを合成し、SphSを欠失した細胞で発現した。キメラ型センサーが活性型であれば、SphSが本来発現を制御するアルカリフォスファターゼの活性が発現し、不活性になれば、アルカリフォスファターゼの活性は発現しない。この仕組みを活用して、キメラ型センサーのシグナル検知部位に様々な変異を導入することにより、シグナルの検知に重要な部位を明らかにすることができる。これまでに全てのラン藻に広く保存されたHik33とHik2のキメラセンサーを使って、Hik33のHAMPドメインとPASドメインが活性の制御に関わること、膜貫通ドメインは必要であるがその配列や数は関係ないことを見出した。また、ラン藻に広く保存されている、必須なヒスチジンキナーゼのひとつであるHik2は、そのGAFドメインで塩ストレス、特に塩化物イオンに特異的に作用することを明らかにした。この成果は、FEMS Microbial Lett.に掲載された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Functional analysis of the N-terminal region of an essential histidine kinase, Hik2, in the cyanobacterium Synechocystis sp. PCC 68032014

    • 著者名/発表者名
      Kotajima T, Shiraiwa Y, Suzuki I.
    • 雑誌名

      FEMS Microbiol Lett.

      巻: inpress ページ: in press

    • DOI

      10.1111/1574-6968.12346

    • 査読あり
  • [学会発表] ラン藻Synechocystis sp. PCC 6803におけるエチレン応答センサー作出の試み2013

    • 著者名/発表者名
      川口美咲、白岩善博、鈴木石根
    • 学会等名
      ユーグレナ研究会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      20131109-20131109
  • [学会発表] 植物のエチレンセンサーを利用したエチレン応答性ラン藻作出の試み2013

    • 著者名/発表者名
      川口美咲、白岩善博、鈴木石根
    • 学会等名
      第77回日本植物生理学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20130913-20130915

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公開日: 2015-05-28  

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