5-アミノレブリン酸(ALA)はほぼ全ての生物が合成できる一次代謝物で,代謝産物のテトラピロール類は血液や各種酵素中のヘム,窒素・硫黄同化酵素中のシロヘム,植物の葉緑素(クロロフィル),ビタミンB12などとして生体内で重要な働きをする。しかも植物では,ALAを与えることで環境ストレス耐性増強を惹起することが現象的に知られていた。本研究では,ALA はヘム機能の回復に寄与するがクロロフィルの増大には直結しないこと,ALAによる直接的な酵素活性制御,トマトとシロイヌナズナにおけるALA誘導性転写因子の同定,の成果を得た。
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