研究課題
基盤研究(C)
アブラナ科植物では、雌蕊先端の乳頭細胞に様々な花粉が付着しても、同種他家花粉が受粉した場合にのみ、花粉の発芽がおこり受精が成立する。研究代表者は、アブラナの花粉に同種の雌蕊に対してその花粉を受容するのに必要な一連の反応を誘起する何らかの因子(和合シグナルとよぶ)が存在する可能性を見いだしてきた。しかしその実体は明らかではなかった。本研究では、和合シグナルを単離するための抽出方法を確立し、和合シグナルにより発現誘導される雌蕊柱頭の遺伝子群をトランスクリプトーム解析により同定した。遺伝子破壊株やイメージングによる解析から、乳頭細胞膜のCaポンプ(ACA13)が花粉発芽時に機能することを示した。
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