研究概要 |
緑色硫黄細菌Chlorobaculum tepidumはチオ硫酸酸化マルチ酵素系(TOMES)でチオ硫酸を光合成の電子供与体とする。TOMES成分のうちSoxYZはチオ硫酸を結合するシステイン残基を持つ。SoxYZを還元剤である硫化ナトリウムとDTTで前処理し、活性とMALDI-TOF MSで質量分析した。硫化ナトリウムで処理したSoxYZは活性が著しく増大し、アミノ酸配列から推定されるSoxYの質量数と一致する12852m/zの他に12,885m/z付近に2つ目のピークが現れた。一方、DTTで処理したSoxYの質量数は12,852m/zのみで活性の増大はほとんど見られなかった。
|