研究概要 |
有性生殖時に共生クロレラが経卵的に垂直伝搬する過程を詳細に明らかにすることができた。その結果について、International Workshop “Unravelling the DevelopmentalRegulatory Network in Early Animals"” Evangelische Akademie Tutzing, Germany, 23-26 September 2013において”VERTICAL TRANSMISSION OF SYMBIOTIC CHLORELLAEIN GREEN HYDRA. YAMAGUCHI, J. AND KOBAYAKAWA, Y."として報告した。 また、viridissima グループのヒドラ間では、人為的な共生クロレラの交換が比較的自由に可能で、その新しい共生関係が長期に渡って維持されることを明らかにした。さらに、宿主・共生体の組み合わせが宿主であるviridissima groupのヒドラにおける有性生殖の誘起に影響を与えることを見いだすことができた。 また、viridissimaグループのヒドラを用いて、通常のクロレラとの共生状態にあるヒドラと人為的に共生体であるクロレラを助教したヒドラのトランスクリプト-ムの比較解析に取り組みつつある。 また、vulgarisグループに属する複数のヒドラの系統においてクロロコッカムとの共生が起こり、長期にわ たって維持されることも明らかになりつつある。
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