SoxRはセンサー部位に[2Fe-2S]を持つ酸化ストレスに応答する転写因子である。活性な酸化状態ではプロモーター領域のDNAがひずんだ構造を持ち、転写活性を持つが、それに対して還元型については不明である。本研究では、蛍光プローブとしてアデニン を2-Aminopurine(2Ap)に置き換えたプロモーターDNAに組み込み、SoxRの酸化還元による構造変化を検討した。プロモーター配列の中心部 に2Apを導入したDNAにおいて、還元剤を加えると蛍光強度は減少した。[2Fe-2S]の酸化還元されることにより、SoxRの構造が変化し、それに伴って結合したDNAの構造が変化していることが示された。
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