研究概要 |
1. giantin,golgin-84,CASP3種のgolginに対するsiRNAを用いてそれぞれをノックダウン(KD)した細胞に於ける解析及び相互作用するSNAREの検索。giantin KDではゴルジ体に顕著な変化は観察されなかった。現在相互作用するSNAREを解析中である。CASP KD細胞ではゴルジ体の断片化が観察された。CASP KD細胞ではERGICはより小さなドットになる。一方golgin-84のゴルジ体局在には影響を与えなかった。CASPはbeta-COP(F-subcomplex)と共局在を示し、ER-Golgi anterograde SNAREである bet1相互作用することがわかった。Golgin-84 はbeta-COP、ERからGollgi のanterograde SNARE sec22b, GS27, bet1およびendosome からintra-Golgi のretrograde SNAREである GS28との相互作用が見られた。2. golgin-84とKinesin2の相互作用の解析。golgin-84とKIF3Cの結合はTwo-hy, CoIP、pull-downで示された。KIF3CはKIF3Aとヘテロ2量体を作り、同じくKIF3Aと2量体を作るKIF3Bとともにkinesin2の構成成分である。golgin-84との結合はKIF3C特異的でありKIF3BやKIF3Aには見られなかった。一方KIF3C はsec22b, GS27, bet1 sec22b, GS27, のER-Gollgi anterograde SNARE 及びbeta-COPと結合し、KIF3C KD細胞及び未処理細胞の蛍光顕微鏡による観察ではKIF3C KDではGS27、beta-COP のERGICへの蓄積が観察された。
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