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2014 年度 実績報告書

ゴルジ体構造維持タンパク質golginファミリーによる輸送小胞の運命決定機構

研究課題

研究課題/領域番号 23570149
研究機関福岡大学

研究代表者

三角 佳生  福岡大学, 医学部, 准教授 (10148877)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード細胞小器官 / ゴルジ体 / 小胞輸送 / golgins
研究実績の概要

昨年までの結果から、golgin-84と相互作用を持つkinesin2サブファミリー(kif3A+kif3C)はこれまで主に解析されてきたkinesin2(kif3A+kif3B)と異なりトランスゴルジ体からライソゾームへの輸送に関係していることが明らかになった。この小胞輸送経路にはgolgin-84とkinesin2サブファミリーの相互作用が必須であった。
一方、golgin-84と他のgolginの相互作用解析の中で、相互作用タンパク質COG複合体がトランスgolginで有るp230と共局在を示す事を見いだした。COG複合体は酵母細胞においてファゴフォアー形成にかかわることが報告されているが、我々は哺乳動物細胞においてもCOG複合体サブユニットCog3ノックダウン(KD)細胞ではオートファゴソーム形成が阻害されることを確認した。この結果を踏まえて共役因子であるgolgin-84や他のgoginのKD細胞におけるオートファゴソーム形成についての解析を行った。その結果ゴルジ体トランス局在golginであるp230がオートファジイ関連タンパク質Atg9のゴルジ体から形質膜を経由してのファゴフォアーへの輸送に必須であることを発見し、共役タンパク質は微小管結合タンパク質MACF1であることを示した。
本研究により明らかにされた、golgin-84とp230の解析結果はゴルジ体トランス領域に於てもgolginタンパク質が小胞やその積み荷の行き先決定に関与していることを強く示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Trans-Golgi protein p230/golgin-245 is involved in phagophore formation2015

    • 著者名/発表者名
      Sohda M, Misumi Y, Ogata S, Sakisaka S, Hirose S, Ikehara Y and Oda K
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res Commun.

      巻: 456 ページ: 275-281

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2014.11.071.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] GM130 is a parallel tetramer with a flexible rod-like structure and N-terminally open (Y-shaped) and closed (I-shaped) conformations.2015

    • 著者名/発表者名
      Ishida R, Yamamoto A, Nakayama K, Sohda M, Misumi Y, Yasunaga T, Nakamura N.
    • 雑誌名

      FEBS J.

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1111/febs.13271.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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