繋留タンパク質は輸送小胞が標的膜に融合する前に最初の接着を行う因子と考えられている。ゴルジ体に分布する長いcoiled-coil構造を持つ一群のタンパク質で繋留因子と考えられている。本研究ではgolgin-84とp230の2種類のgolginが微小管関連タンパク質と共役することを明らかにした。golgin-84はKif3Cと,p230 はMACF1 とそれぞれ共役し、ゴルジ体からの輸送に関係していた。繋留因子と微小管関連タンパク質の相互作用は繋留因子が標的膜と小胞の結合だけでなく、小胞輸送の初期の段階で関わることで小胞を正しい目的地へ運ぶ働きを持つことが示された。
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