我々は、ウサギ骨格筋よりトライアド膜をその活性を保った状態で抽出し、位相差クライオ電子顕微鏡下で観察した。その結果、表面に多数の膜タンパク質を含む小胞を数種類確認することができた。その一つは筋小胞体であると確認できた。次に、目的のトライアドジャンクションの場所を特定するために、DHPRの抗体を用いて蛍光と金コロイドで標識し、蛍光顕微鏡とクライオ電子顕微鏡でその場所を探した。その結果、蛍光標識された筋小胞体の近辺でさらに金コロイド標識された膜断片を確認することはできたが、そこにTJと思われる構造を見つけることができなかった。今後引き続き膜抽出条件の見直しを行い、TJを多く含む試料の検討を行う。
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