マウス肝臓には高硫酸化DS(DS-E)が結合したデコリンまたはビグリカンが存在する。DS-E欠損マウス(GalNAc4S-6ST KOマウス)を用いて、CCl4による肝傷害に果たすDS-Eの役割を調べた。CCl4によるALT、APの増加はWTよりもKOの方が高かった。CCl4注射後のコラーゲン量は、6週以降WTよりもKOの方が高かった。コラーゲン分解に関与するMMPのなかで、MMP-9遺伝子の発現と活性はWTよりもKOで低下していた。これらの結果はDS-Eの消失は、CCl4による肝臓の傷害を強くし、修復過程を遅らせることを示している。 CS-E欠損は骨芽細胞分化異常により骨密度が低下させた。
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