研究課題
レニン・アンジオテンシン系は、糖尿病の血管障害や糖尿病自体の発症に関与することが分かっている。(プロ)レニンは、この機構の律速酵素であるレニンの不活性型前駆体である。レニン・プロレニンは(プロ)レニン受容体に結合し、RA系とは別の細胞内シグナル伝達系が活性化されることが知られている。意外なことに、プロレニン受容体がV-ATPaseのアクセサリーファクターと同一の遺伝子であり、(プロ)レニン受容体が欠損すると、V-ATPaseの膜内在性ドメインの構成サブユニットが特異的に分解されることが明らかとなった。しかし、V-ATPaseのアクセサリーファクターは、分子量8.9kDaで、プロレニン受容体のC末の一部であることが一次配列上で分かっているが、同じ遺伝子から、2種類のタンパクが合成され、異なる機能を担っているかは不明である。プロレニン受容体の レニン・アンジオテンシン系での機能とオルガネラ酸性化における機能の関連を明らかにするために、今年度は、(プロ)レニン受容体の様々ドメインのコンストラクトを構築し、(プロ)レニン受容体欠損細胞に導入し、V-ATPaseの機能相補を解析した。その結果、プロレニン受容体の全長がV-ATPaseの機能相補に必須であることを示した。
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