研究課題/領域番号 |
23570265
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研究機関 | 独立行政法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
高田 修治 独立行政法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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キーワード | microRNA / セルトリ細胞 / フォリキュラー細胞 / 性分化 |
研究概要 |
microRNA-202の標的mRNAを同定するため、レポーター遺伝子の3’UTR部分にcDNAライブラリーを挿入した新規ライブラリー約5000クローンをmicroRNA発現ベクターと共にそれぞれトランスフェクションし、ルシフェラーゼアッセイにより検討した。その結果ファーストスクリーニングとして66のmRNAが標的候補として上がっていた。24年度にはセカンドスクリーニング、サードスクリーニングを実施しActivin receptor type 1Aが標的mRNAであることが明らかとなった。Activin receptor type 1Aはインターネット上で広く使われているTargetScanなどのmicroRNAの標的を推測するソフトウェアでは候補としてあがってこないため、いままでに分かっているmicoRNAとmRNAの認識とは異なったメカニズムで認識されている可能性が考えられる。今回のスクリーニングではcDNAの全長を用いているため、このcDNAのどの配列がmicroRNA-202の標的となっているのかを特定する必要がある。microRNA-202の機能を解析するため、ノックアウトマウスの作製を作製し、今年度はヘテロのマウスをえることができた。ヘテロのマウスは見かけ上野生型と区別がつかない。来年度以降ホモマウスを作製し、microRNA-202のin vivoでの機能を解析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度の計画であったmicroRNA-202の標的を同定すること、ノックアウトマウスを作製することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
24年度に作製したmicroRNA-202に変異を入れたヘテロのマウスを掛け合わせ、ホモ個体の作製を行う。ホモ個体は胎仔期での表現型と生後の表現型、妊性の確認を行う。microRNA-202の標的として同定したActivin receptor type 1Aに関してはmicroRNA-202の認識している配列の特定を行う。また、Activin receptor type 1Aがin vivoでmicroRNA-202の標的となっているのかを検討するため、セルトリ細胞、フォリキュラー細胞でActivin receptor type 1Aを強制発現させるトランスジェニックマウスを作製し、その表現型を解析する。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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