研究課題
昨年度microRNA-202の標的としてルシフェラーゼアッセイによりActivin receptor type 1A (Acvr1)を同定した。しかし、Acvr1は広く使われているTarget ScanなどのWEBベースの配列から推測するmicroRNA-202の標的としてはリストアップされていない。そのため、ルシフェラーゼアッセイによりAcvr1のどの領域をmicroRNA-202が認識しているのかを検討するため、Acvr1のnested deletion clonesを作製し、ルシフェラーゼベクターに組み込んだ。microRNA-202強制発現ベクターと共に培養細胞へトランスフェクション後、ルシフェラーゼアッセイを行ったが、明瞭に標的である配列を検出することができなかった。実験系の問題あるいは複数箇所認識部位が存在するためにこの方法では検出できなかったのかもしれない。また、Acvr1の強制発現による効果を検討するため、ゲノム上のmicroRNA-202の上流配列をプロモーターとしてAcvr1を発現させるトランスジェニックマウスの作製を試みたが、トランスジェニックマウスを得ることができなかった。今後作製し直す予定である。ゲノム編集により作製したmicroRNA-202ノックアウトマウスのF0世代をC57BL/6にかけ合わせ、F1マウスを作製した。F1マウスをかけ合わせることによりノックアウトマウスを作製した。精巣の内部構造に異形成が見られた個体が存在しているが、まだ表現型を確定できていない。今後表現型を確定する。
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Scientific reports
巻: 3 ページ: 3136
10.1038/srep03136
PLoS One
巻: 8 ページ: e76004
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