研究課題
基盤研究(C)
植物は葉緑体遺伝子を減少させる方向で進化してきたが、葉緑体ゲノムに存在する遺伝子が偽遺伝子化・消失していくプロセスについては不明のままである。葉緑体リボソームのS16タンパク質をコードするrps16遺伝子は、多くの高等植物では核と葉緑体の両ゲノムに存在しているので、葉緑体rps16遺伝子が偽遺伝子化している可能性が高い。本研究では、タバコ葉緑体rps16遺伝子が転写、スプライシングされているにもかかわらず翻訳が不活性化されていることを明らかにし、さらに翻訳不活性に関与するシス配列を同定した。これらの結果より、葉緑体遺伝子の偽遺伝子化プロセスには、翻訳不活性化が関与していることが示唆された。
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Plant Physiol
巻: 157(1) ページ: 518-530
10.1104/pp.111.178897