キャベツの根こぶ病抵抗性遺伝子の単離を目的とする。これを達成するため,抵抗性と罹病性親の間で多型が検出できる30マーカーを抵抗性遺伝子領域にマップできた。これらのマーカーを用い,抵抗性と罹病性親後代のF2分離集団から抵抗性遺伝子領域内に組み換えを起こしている個体を選抜しグラフイカルジェノタイプを作成し,抵抗性遺伝子が座乗する領域をある程度絞り込んだほか,抵抗性と罹病性親の次世代シーケンサー解析から抵抗性遺伝子が座乗する領域のシークエンスを決定した。今後,本研究で単離したPbBoAnju1領域に対応するBACおよびコスミドから,候補遺伝子を含むサブクローンを育成し相補性検定を実施する予定である。
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