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2011 年度 実施状況報告書

栽培ギクの起源の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23580008
研究機関広島大学

研究代表者

谷口 研至  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (10163627)

研究分担者 草場 信  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20370653)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード栽培ギクの起源 / 倍数体 / 分子マーカー / 制限酵素多型
研究概要

本課題では分子マーカーによる遺伝的多型から、栽培ギクの起源の解明を目指すものであり、23年度の課題は中国での採集を除いて、予定どおり以下の成果を得た。1)多型解析による祖先種の推定(1)マーカーDNAの探索とゲノムDNAの多型解析について、予定どおり、特異的反復DNA24種、rDNAのIGS領域、CmCCD4a、CmCCD4b、CmNCED3a、CmNCED3b遺伝子4種について、キク属の4グループ(無舌状花系、黄花系、白花系2群)の二倍体5種について延期配列を調べ、RCRバンド、あるいはその制限酵素分解によって、キク属27種のグループ、種、あるいは集団に特異的なマーカーを同定した。(2)遺伝子の対立遺伝子数の決定と系統解析について、野生種6種と栽培ギクのCmNCED3a遺伝子DNAの制限酵素多型解析を行い、少なくとも3遺伝子座が関与していることを明らかにした。さらに、各系統のゲノム内で、二倍体3種では種により1~3個の対立遺伝子、四倍体3種では5~12個の対立遺伝子、栽培ギク1系統で6個の対立遺伝子を同定し、四倍体2種で二倍体種と同一の対立遺伝子より構成されていることが確かめられ、野生四倍体種ではあるが、その由来を明らかにした。2)由来候補雑種染色体の分配解析からの起源種の出来方の推定のために、コルヒチン処理による人為四倍体として、二倍体のキクタニギク、リュウノウギク、キクタニギクxリュウノウギクのF1雑種、交雑による倍数体として、キクタニギクx六倍体栽培ギク、キクタニギクx六倍体ノジギク、四倍体シマカンギクx八倍体サツマノギク、キクタニギクx十倍体オオシマノジギク、六倍体シマカンギクとノジギクのF1雑種を作成した。また、コルヒチン処理による人為同質六倍体を作成するためのキクタニギクx人為四倍体キクタニギク、リュウノウギクx人為四倍体リュウノウギクのF1雑種を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中国での採集に関しては当初より次年度に持ち越す可能性も考慮しており、研究の進行に関しては次年度でも特に問題がなく、予定どおりに研究は進んでいる。

今後の研究の推進方策

今後は今回得られた結果に加え、植物種とDNA種を増やし、予定の課題を遂行し、栽培ギクの起源を明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

消耗品費、国内旅費等は予定どおり使用し、前年度予算の執行が送れたため延期していた海外旅費と謝金を中国採集のために使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 広義キク属:東アジアで同質倍数性ゲノム進化を遂げた植物群2011

    • 著者名/発表者名
      草場 信
    • 学会等名
      分子生物学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011年12月13日
  • [学会発表] National BioResource Project: Chrysanthemum2011

    • 著者名/発表者名
      Masuda, Y., Taniguchi, K., Kusaba, M.
    • 学会等名
      ナス科、ウリ科国際会議(8th Solanaceae and 2nd Cucurbitaceae Joint Conference)
    • 発表場所
      神戸コンベンションセンター
    • 年月日
      2011年11月28日

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公開日: 2013-07-10  

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