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2011 年度 実施状況報告書

日印両品種をそれぞれ遺伝的背景とするウンカ類に対する複合抵抗性イネ系統の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23580009
研究機関九州大学

研究代表者

安井 秀  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70220142)

研究分担者 松村 正哉  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター 難防除害研究チーム, チーム長 (00370619)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードイネ / ウンカ / ヨコバイ / 昆虫抵抗性遺伝子 / DNAマーカー / 近似同質遺伝子系統(NIL) / 複合抵抗性
研究概要

(1) ウンカ・ヨコバイ類に対する抵抗性遺伝子に関するNIL群の交雑と世代促進によるPYL群の育成, ならびに, (2)抵抗性遺伝子選抜用DNAマーカーのデザイン化を推進する. 次に (3)育成されたPYL群におけるウンカ増殖抑制効果の検証を通して, 3種のウンカ類に対する複合抵抗性イネ系統を開発する. 平成23年度は以下の成果を収めた.  まず, 1. ウンカ・ヨコバイ類抵抗性NIL群間の交雑と世代促進 (安井): ウンカ類に対する耐虫性を保有するNILとヨコバイ抵抗性NILについて, NIL間の交雑を実施した。得られた雑種F1植物を世代促進した. つぎに, 2. ウンカ・ヨコバイ類抵抗性遺伝子のマーカーデザイン化(安井): OVC, BPH25, BPH26, GRH2, GRH4に関して, 遺伝子マッピングの結果に基づいて抵抗性遺伝子座近傍のDNAマーカーを開発した. さらに, 3. ウンカ類に対する耐虫性評価と複合抵抗性系統の開発(安井・松村):海外共同研究者 (Dinh Van Thanh, PPRI, Vietnam)の協力のもとに, BPH25, BPH26に関する国際判別NIL群を供試して, アジア地域3昆虫個体群:日本採集BPH個体群(採集年: 1966, 1989, 1999, 2010), 北部ベトナムBPH個体群 (ベトナム紅河デルタ-現地試験-),フィリピン採集BPH個体群の加害性をモニタリングした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画に基づいて、NIL間の交雑と世代促進が進行している。また、東アジアトビイロウンカ個体群のイネ加害性について、国際判別NILを用いたモニタリングを実施して報告した。

今後の研究の推進方策

(1)ウンカ・ヨコバイ類抵抗性NIL群間の交雑と世代促進を推進するとともに, (2)ウンカ・ヨコバイ類抵抗性遺伝子のDNAマーカー選抜よる耐虫性遺伝子集積を実施する. 加えて耐虫性のみならず, 昆虫媒介性ウイルス病に対する抵抗性の付与を試行する. 合わせて,日本に飛来するトビイロウンカの越冬地(北部ベトナム)におけるウンカ加害性について現地モニタリングを実施する.

次年度の研究費の使用計画

耐虫性遺伝子座近傍のDNAマーカーによるマーカー選抜を実施するとともに, 北部ベトナムにおけるウンカ加害性評価のための圃場借り上げ料, 現地調査協力費を計上した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] トビイロウンカ抵抗性遺伝子BPH25とBPH26に関する近似同質遺伝子系統ならびに遺伝子集積系統の日本採集トビイロウンカ系統に対する抵抗性反応2012

    • 著者名/発表者名
      Moe Moe Hlaing, M. Matsumura, A. Yoshimura and H. Yasui
    • 学会等名
      日本育種学会第121回講演会
    • 発表場所
      宇都宮大学・宇都宮市
    • 年月日
      2012. 3. 31
  • [学会発表] インド型品種ADR52に由来するトビイロウンカ抵抗性遺伝子BPH25とBPH26に関する遺伝子集積系統の育成2012

    • 著者名/発表者名
      安井秀, 藤田大輔, 屋良朝紀, 吉村淳
    • 学会等名
      日本育種学会第121回講演会
    • 発表場所
      宇都宮大学・宇都宮市
    • 年月日
      2012-03-31

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公開日: 2013-07-10  

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