研究概要 |
1)Yamada-Akiyama, H. et al. (2009) によって得られたアポスポリー特異的ESTのP0165を含むBACクローン4個(EST-pmBAC100~103:昨年度スクリーニング)からプローブを作製し、ギニアグラス・アポミクシス品種・ナツカゼについてFISH解析を行った。全てのBACは、ギニアグラス・ナツカゼの全ゲノム領域にハイブリダイゼーションし、特異的なシグナルは検出されなかった。さらに、ギニアグラス・ナツカゼから作製したCot-100ブロッキングDNAを使用した場合も同様の結果となり、EST-pmBAC100~103にはギニアグラスのゲノム中に散在している反復配列を含むことが明らかとなった。 2)Ebina et al. (2005) によって報告されているギニアグラス・アポミクシス植物に特異的なマーカー(A3-355, D5-139, E2-300, G4-228, B4-124, C6-261, D4-82, またはC8-293)を含むASGR-pmBACクローン8個を用いて、Pennisetum massaicumについてFISH解析を行った。8個のASGR-pmBACクローンのうち7クローンは、P. massaicumのゲノム上に特異的なシグナルが検出されなかった。一方、C8-293を含むASGR-pmBACクローンについては、特異的な強いシグナルがP. massaicumのASGR上に検出された。
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