• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

ミシマサイコ(柴胡)の養液栽培技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23580034
研究機関千葉大学

研究代表者

塚越 覚  千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 助教 (40270863)

研究分担者 池上 文雄  千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 特任研究員 (90159608)
キーワード薬用植物 / 養液栽培 / 養分吸収 / 発芽促進
研究概要

ミシマサイコは通常の状態だと,発芽までに時間がかかる,発芽のばらつきが大きいなどの問題点がある.そこで,ミシマサイコ種子の発芽促進法について検討した.
実験1として,ろ紙2枚を敷き,滅菌水5mLを加えた直径9cmシャーレに播種し,温度勾配発芽試験機を用いて18~32℃で発芽試験を行った.最終発芽率は22℃で最も高い値を示した.発芽の斉一性は31℃で最も高くなった.最終発芽率もふまえると好適な発芽温度は21~26℃だと考えられた.実験2として,種子を0,20,50,80,100および200 ppmのジベレリン溶液5mLで処理し,22℃恒温下で発芽試験を行った.ジベレリン処理は,いずれの濃度でも発芽率への影響が認められず,発芽斉一性も影響が見られなかった.最後に実験3として,種子重を1粒ずつ電子天秤で量り,1μg未満,1.0~1.4μg,1.5~1.9μg,2.0~2.4μgおよび2.5~2.9μgに分別し,分別した種子をシャーレに25粒ずつ播種した.種子重の影響について,2.4μgまでは重量が大きくなる程,発芽率も高くなったが,2.5μg以上になると低下した.したがって,種子重による選別で発芽率の向上が期待できると考えられた.また,2.0μg以上の種子数は,全体のおよそ11%であったため,採種効率を考えると,1.5μg以上の種子を利用することが望ましいと考えられた.
以上より,ミシマサイコ種子の発芽促進には,1.5μg以上の種子重選別が有効で,さらに発芽温度を21~26℃にすることで,発芽の斉一性も高められると考えられた.
以上,3年間の研究によって,ミシマサイコが好リン酸植物であること,ミシマサイコの栽培に適した培養液組成,発芽促進には重量選別した種子を21~26℃で管理する方法が有効であることなど,いくつかの新たな知見と成果が得られた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ロックウール耕における培養液濃度がミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)の生育,サイコサポニン濃度と無機成分濃度に及ぼす影響2013

    • 著者名/発表者名
      兼子まや・塚越 覚・藤瀬 茜・池上文雄
    • 雑誌名

      植物環境工学

      巻: 25 ページ: 83-89

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi