研究課題/領域番号 |
23580036
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
児島 清秀 新潟大学, 自然科学系, 教授 (70271161)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 植物ホルモン / インドール酢酸 / ジベレリン / 西洋ナシ / サイトカイニン / アブシジン酸 |
研究概要 |
果実は新潟県農業総合研究所園芸研究センターに植栽されている15年生樹から2010年6月8日(満開後36日),7月7日(65 日),8月6日(95日),9月3日(123日),9月30日(150日),10月27日(177日)に収穫した.満開後36日の果実は,生重量を測定後に液体窒素で凍結させた.それ以外の果実は,果皮,果肉および果芯に分け,分析まで冷凍庫で保存した.植物ホルモンの抽出および精製方法は坂井らの方法を参考に行った。 LC/MSの分析条件の詳細は児島らの報告を参考にした.各植物ホルモンのピークは保持時間を基準とし,内生濃度は各ホルモンの天然体および内部標準物質のプリカーサーイオンおよびフラグメントイオンのピークエリアの割合から算出した. 果実内の内生植物ホルモンは種子に大きく影響を受けることから,本研究では種子に近い果芯部で高い濃度を示すと仮定していたが,ホルモンの種類および時期によって濃度差が生じた.IAA : 満開後123日にかけて減少し,150日の果皮・果芯で高い値を示したのち,177日には減少した.部位毎の濃度差は時期によって異なるが,果肉ではおおむね低い値となった.IAAは生育初期に高い値を示したことから,初期生育に関与した可能性がある.ABA : 部位毎にそれぞれの時期で増減を示したが,177日には減少した.CKs : Z/ZRの36日果実および177日果皮を除く,全ての時期および部位で前駆物質が活性型に比べて高い値を示した.iPは123日,150日にかけて上昇し,177日において全ての部位で減少した.一方,Zは,95日,123日に低い値を示し,177日には全ての部位で上昇した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
西洋なしの果実および木本性の果樹の枝における5種類のホルモン{アブシジン酸(ABA)・オーキシン(IAA)・ジベレリン類(GAs)・サイトカイニン類(CKs)・ジャスモン酸類(JAs)}}の高い分離能のHPLCによる植物ホルモンの精製法および定量法を確立する。(達成度)検討の途中であり、確立までは至ってない。 液体クロマトグラフ質量分析計による西洋なしの果実および木本性の果樹の枝における5種類の内生ホルモンおよびそれらの配糖体の定量法を確立する。(達成度)検討の途中であり、確立までは至ってない。 西洋なしの果実の生長時および成熟時のアポプラスト(AP)とシンプラスト(SP)液の5種類のホルモンの分布と消長(経時的変化)を明らかにする。(達成度)検討の途中であり、確立までは至ってない。 果実の追熟時の内生ホルモンの変動によるエチレンの制御機構を解明する。(達成度)検討の途中であり、確立までは至ってない。
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今後の研究の推進方策 |
西洋なしの果実および木本性の果樹の枝における5種類のホルモン{アブシジン酸(ABA)・オーキシン(IAA)・ジベレリン類(GAs)・サイトカイニン類(CKs)・ジャスモン酸類(JAs)}}の高い分離能のHPLCによる植物ホルモンの精製法および定量法を確立する。(推進方策)着実に取り組んで行きたい。 液体クロマトグラフ質量分析計による西洋なしの果実および木本性の果樹の枝における5種類の内生ホルモンおよびそれらの配糖体の定量法を確立する。(推進方策)着実に取り組んで行きたい。 西洋なしの果実の生長時および成熟時のアポプラスト(AP)とシンプラスト(SP)液の5種類のホルモンの分布と消長(経時的変化)を明らかにする。(推進方策)着実に取り組んで行きたい。 果実の追熟時の内生ホルモンの変動によるエチレンの制御機構を解明する。(推進方策)着実に取り組んで行きたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
分析に使用する高速液体クロマトグラフは7システムを現有しているが、古い物や中古で購入のものが多くある。こららの高速液体クロマトグラフの点検や維持・補修を進めて、不調なパーツやコンポーネントの購入をする予定である。分析機器の故障や急な維持費用の出費も想定されるので、来年度に向けて少し繰り越すような使用計画である。
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