本研究課題は,トマト果実をモデルとして果実の発育・成熟過程における細胞壁分解酵素の一つであり,トマト果実の軟化に重要な役割を果たしていると考えられるβ-ガラクトシダーゼについて,酵素特性や基質認識機構を明らかにすることを目的とした. トマトβ-ガラクトシダーゼ(TBG)4は果実軟化に重要な役割を果たしているため,酵母による発現系を構築し,X線結晶構造解析を行った.その結果,植物では初めてβ-ガラクトシダーゼの構造を明らかにすることができた.また,TBG1の酵素特性も明らかにし,TBG4とは異なる基質特異性を持つことを明らかにした.
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