カロテノイド類には健康機能性があり,カンキツ果実での高含有化は重要な育種目標である。カンキツの品種ごとの含有量は多様である一方,主要品種はわずかに14の祖先品種から派生しており,そのアリル数は28に限定される。本研究は,8つのカロテノイド代謝酵素遺伝子とそれを制御する3つの転写因子候補遺伝子について,28のアリルタイプを決定し,高含有化に関連するアリル組合せを明らかにすることを目的とした. その結果,祖先14品種における,カロテノイド含有量に関わる11遺伝子のゲノム上の遺伝子領域について,塩基配列を決定するとともに,アレル間SNP解析によりアレルタイプを決定することができた
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