野菜の鮮度の客観的な評価法を開発するため、特に鮮度低下の激しい葉菜類を対象に、野菜の収穫の鮮度低下に伴って発現が増加あるいは減少する遺伝子群を特定し、それらの発現を検出することによって、鮮度を推定する方法を検討した。 ホウレンソウ、ブロッコリー、レタスの貯蔵前後で発現量に差のある約500個の遺伝子の塩基配列を決定した。これらのうち、数個の遺伝子の発現をマルチプレクスRT-PCRによって検出し、鮮度を推定する評価法を開発した。さらに、ホウレンソウのシステインプロテアーゼ配列をもとに設計したディジェネレートプライマーを使って、ホウレンソウとブロッコリー共通の鮮度マーカーとなることを見いだした。
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